FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ミクロ戦記【第六話〈復刻版〉《夕陽の激闘》】

10_06.jpg
みなさんこんばんは。
ここ暫く寒いですね!雪なんかチラホラ降ったりして…風邪引かない下さいね?
また、風邪を引いてしまった方、お大事になさって下さいネ
……このポーズですか?えっと次回の日記で判りますよ

では、復刻版第六話〈復刻版〉です。
降り立ったサトルの前に当然ゼクウの姿はなかった。サトルは巨木の陰に一旦身を隠し静かに
呼吸を整えると辺りの気配を伺った。拓けた庭の向こうには鬱蒼とした森が広がっている。
そこから胸が悪くなる様な殺気が漂ってくる。

06A.jpg

サトル
『ヤレヤレ(苦笑)…見付けてくださいってか?』


サトルは手首のブレスレット状のマルチ端末を慣れた手つきで操作すると、握った手の中が光り
出し、その光は徐々に剣の形を形成した。
《ピピッ》
端末から転送を完了した合図の音がすると芝生に出たサトルの手に鉄塊の様な無骨で巨大な剣が
握られていた。

サトル
『ホントは木っ端微塵にブチ壊してやりたい位だけどなぁ!師匠の命令だぁ…タコ殴りで許してやる』


次の瞬間、サトルが今まで身を隠していた巨木を「ゼクウ・ボー」が貫いた。
強い精神力により構築される「バイオ・アーマー・システム」。その一部といえる「ゼクウ・ボウ」
も理屈では遣うゼクウの精神力が続く限り、無限に延び続ける。
巨木の中心には大きな穴が空いた。その威嚇にも瞬き一つせずに「ゼクウ・ボウ」が延びてきた方向
を見据えるサトル。

06B.jpg

ゼクウ
『ケッ!…オマエかよ!てめぇにオイラを止められるとでも思ってんのか?昔とおんなじ結果が
待ってるだけだゼ?!キシシ…(笑)まぁた泣かされる前に失せな!』


ゼクウは元の長さに戻った「ゼクウ・ボウ」で肩を叩きながら木立の中から姿を現わした。どうや
らザンクロウ対策に森での奇襲(ゲリラ)戦を考えていたらしいが、追って来たのがサトルと知るや
それも不用と森から姿を現した。
しかし、ゲリラ戦はザンクロウの得意とする分野である。ゼクウは二重に救われた訳だ。

06C.jpg

サトル
『さて…それはどうかな?どんだけ変わったか…その身で味わってみな!修行の成果ってヤツを
見せてやるよ!』


二人は同じ「コミューン」出身者というだけでは無いようだ。話し方からも昔馴染みでお互いの
事を良く知っている様が伺える。
しかし、今だけは違うらしい。普段は温和なサトルが気迫の隠った瞳でゼクウを睨みつけていた。
この男がこんな顔をする事は滅多に無い。余程腹に据えかねている事があるのだろう。
その燃えるような瞳で見詰めるサトルの視線に呼応するようにゼクウの瞳にも再び狂気の赤い光が戻った。

ゼクウ
『上等だぁ!粉微塵にしてやらぁ!』


ゼクウは瞳を真紅に染め、一吠えすると地面を蹴り一気に間合いを積めてきた。

「ガイーン!」

********************************************

ザンクロウ
『(始めやがったな…)』


武器(エモノ)がぶつかり合う音は建物の中層階にあるラボにも届いた。

ゴドー
『私の口から言うのも何ですが…コミューンの主要施設は殆ど壊滅状態です。ですが住人は全員
避難しています。二人は…師匠とハックは重傷ですが命には別状ない…はずです』


『…たくよぉ。俺様が命懸けで守った村(コミューン)をメチャクチャにしやがって…なんか段々
腹立ってきたな』

ゴドー
『ス・スミマセン!!(滝汗)』


アラン
『…そもそもの原因は何だ?』


06D.jpg

トリニティー
『数日前、顔まで隠れる黒い頭巾を纏ったミクロマンがコミューンに現れたのが全ての発端です…』


ラボにいた全員が入口を振り返った。そこには薄茶色のマントを羽織ったトリニティーが立っていた。

ゴドー
『し、師匠…』


********************************************

お互いの武器がぶつかり合う度に激しい火花が散る。ゼクウは眼にも留まらぬ速さで連撃を繰り出した。

06E.jpg

ゼクウ
『オラオラオラァー!!行くぜ!行くぜ!行くぜぇ!!どうだぁ?!本気の俺様の強さはぁ?!手も脚も出ねぇだろう!!』

一見、ゼクウが一方的に攻撃を仕掛け、優位に見えるが、全ての攻撃を容易く弾き返すサトルの大剣。
身の丈程ある鉄の塊を身体の一部の様に使いこなすその技量と腕力は厳しい修練の賜物だろう。

サトル
『全力でその程度なのか?…ガッカリさせる…なっ!!』


「バキーン」

不意に繰り出されたサトルからの一撃で「ゼクウ・ボー」は弾き跳ばされた。

ゼクウ
『なにっ…!』


06F.jpg

痺れた手首を振りながらゼクウはサトルを憎らしげに睨んだ。

サトル
『ゼクウ…「お師匠さま」と「ハックさん」はどうした?返答次第ではザンクロウ師匠の言付け
を破ってでも…オマエをぶっ潰す!!』


一切息の乱れのないサトルは飽くまで冷静に。低い声で聴いた。

ゼクウ
『へっ…こ、この程度でいい気になってんじゃネェよ?!(ゼェゼェ)…「坊主」と「ブタ」か?
クックック…安心しなっ!死んじゃいねぇよ』


ゼクウは如何にも楽しげに歯を見せて笑った。

サトル
『無事…なんだな?(汗)』


サトルはゼクウににじり寄るが常に同じ間合いを保つ様にゼクウは下がる。

ゼクウ
『クックックッ…死んじゃいねとは言ったが…無事とは一言も言ってねぇぜ♪
坊主はあの厄介な「印」を結べねぇ様に片手吹っ飛ばしてやったし、ハックは追って
これねぇようにゴドーが片脚斬り飛ばしたからなぁ…おぉ!無事じゃあねぇなぁwキヒヒヒ♪』


サトル
『なっ…!』


ゼクウはさも楽しそうに語りながらその手に再びゼクウ・ボウ(相棒)を練成している。

ゼクウ
『どいつもこいつも邪魔しやがって……ムシャクシャするぜ!!』


サトル
『き・さ・まぁ~~!!』


********************************************

トリニティー
『ミクロヒューマノイドでも身元不明ですからね…コミューンに立ち入る前に色々と検査する
必要がありました…結果、何もかもが不明。DNAパターンを照会してもどのタイプとも符合しない
んです…そして我々を一番驚かせたのはその頭巾の下に隠されていた顔でした』


ハック
『これが…有り得ない事なんだけど…ハヤテ局長…』


アラン
『えっ?』


そこには「機械の義足」を付けたハックがカッコ悪いだろ?っと言うように苦笑い。
トリニティーの右腕も不似合いな銀色の腕が光っている。なによりも二人とも全身傷だらけだ。

ザンクロウ
『こりゃ止めねぇと…。サルがいい気になってこの事をサトルにベラベラ喋ってたら…
真面目にゼクウのヤツ粉微塵にされるぞ?』


サトル
『ぶっ飛ばす!!………』


サトルは俯いたまま怒りに全身を震わせ呟いていた。

ゼクウ
『何をブツクサ言ってやがる!サッサと掛かって…!!』


ここ迄で言葉が強制的切られた。
ゼクウは右頬に凄まじい衝撃を受け、状況が読めないまま、数メートール飛ばされていた。

ゼクウ
『グハァ!』


06G.jpg

頭部を強か打ち突け危うく失神しそうになったその時、一瞬にして間を詰めたサトルに
殴られた事を理解した。

ゼクウ
『(クソ…俺の視覚センサーで追い付けない速さだってのかよ)』


ゼクウはフラ着きながらも立ち上がった。そこへサトルの猛攻が始まった。

06H.jpg

サトル
『(フゥフゥ)……』


無言で襲い掛かるサトル。先程とは形勢が逆転していた。サトルの嵐のように唸り
をあげる剣撃にゼクウは防戦一辺倒だ。しかし…先程のサトルとは違い、ゼクウに
余裕が無いのは一目瞭然だった。そして…

06J.jpg

「ガィーン」

再びゼクウ・ボウが宙に舞い夕日に染まる空に溶け込むように消えた。

ゼクウ
『(クソ…何だコイツの強さは)…お遊びは仕舞だ!こっからは本気で行くゼ!
最強硬度の「ゼクウ・ボウ」で……なにっ!!!!』


ゼクウから少し離れた芝に打ち捨てられた様に転がる機械部品。飛ばされてい
たのは「ゼクウ・ボウ」のみでは無く、握っていた右手首ごとだった。

サトル
『…仕舞なのは…「てめぇ」だ…』


漸く口から出た言葉はゼクウが戦慄する程気迫が隠っていた。

ゼクウ
『クッ…まだだぁ!!』


ゼクウはサトルのプレッシャーを跳ね返す様に「意地だけ」で前に出た。
切断された右手はそのままに、如何にも練度不足な「ゼクウ・ボウ」を
左手で構え大きく振り被った。破れかぶれなのは明らかだ。
そしてお互いは気付いてない。“ゼクウの瞳から狂気の光が消えている事”を…。
“サトルの眼に光るものがある事”を…。サトルは剣を腰溜に低く構えた。

06K.jpg

サトル
『…無駄だって言ってるだろ…けど…けど情けは掛けない。今のおまえにはな!!
「滅鬼魔断流 鋼牙剣奥義【鋼牙金剛激】!』


強烈に踏み込んだ軸足に地面が足形に陥没した。
超速でゼクウの前出る。

ゼクウ
『うぉっ!』


06L.jpg

サトル
『はぁぁぁーーーっ!!!!』

大剣の柄がゼクウのブレストの右脇に正確に深々と突き刺さった。

サトル
『だぁっ!』

ゼクウ
『ぐはぁ!!』

サトルの気合いの声と共に凄まじい勢いで再び弾き飛ばされたゼクウ。ブレスト
にはゴドーと同じ箇所に穴があいていた。

ゼクウ
『はぁはぁはぁ…』

サトル
『……』


サトルは大の字のゼクウを前に再度、剣を振り上げた。ゼクウには為す術がない。
振り降ろされる大剣は間違い無く自分の頭に向かっている事をコンピューターが
予測させた。
(『ケッ!本調子だったら泣かしてやったのによぉ』)
ゼクウは常に感じていた身体全体を覆う様な重さと違和感。全身の間接部(ジャイロ)の
オイルが切れている様な感覚があった。
しかしそれは口にしない。戦士の気構えを常に持つゼクウ。
「負けは負けだ」まるで…悪戯っ子が仕掛けた悪戯をしくじったようなばつの悪い
苦笑いをした後、静かに眼を閉じた。


スポンサーサイト

コメント

Secret

No title

おぉぉおおおおおお!
すんげー闘いっすね。

弟子のサトルがコレだけ強かったら、師匠はどんだけぇ~強いのだろう。。。。>怖

次回も見逃せませんなー。
(というか、この回くらいから記憶がアヤフヤだったりして)(^_^;


コメントありがとうございます

■Koduckさん■
いつもありがとうございます。
上には上が居るものです。
ザンクロウの左手を義手にした奴がいる訳ですから。
また観て頂けると嬉しいです。

No title

今晩わ!やっぱり大剣は攻撃力高し!!
重そうなコレを軽々振り回すなんて、なんて男前…(゜∇゜;)ヤヤッ!?
ちなみに今回のフォトお気に入りは後ろから2.3.4枚目です。
エフェクトフェチなもんで(^w^)シシシ…
バックの木々はやはり鉄道模型からですかネ?
私も昔にジオラマで使ったコトあります。

コメントありがとうございます

■画伯タイプRさん■
いつもありがとうございます。
管理人が大剣好きなものでw
「ベルセルク」のガッツの剣(御存知ですか?)が理想ですね~
そのうち作ってみようかと思います♪

>エフェクト…
ありがとうござます。苦労してる分、気に入って頂けると
とても嬉しいです(感激)
因に「ミク戦」の背景は基本的にすべて3DCGで作っております。
ジオラマは私も好きです!
いつかは作ろうと100均のガーデニング用の商品などを
いろいろ買い込んでますw
プロフィール

SAT

Author:SAT
 ようこそいらっしゃいました☆
当ブログは《ミクロマン200X》
を使った組み替え、改造を施し
たオリジナルミクロマンの紹介
や、それらを使ったオリジナル
ストーリー、同サイズのアイテ
ムなどをメインに紹介しています。
 その他に《S.I.C》や《figma》
など、管理人が集めた可動フィ
ギュアの紹介や個人的なお話
などもチラホラと…。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。